『アバドックス』は、Natsumeが開発し、1989年に日本で発売され、1990年にMilton Bradleyより北米版が発売されました。
『アバドックス』は、Natsumeが開発し、Milton Bradleyが1990年に発売した、NESの横スクロールと縦スクロールが交互に切り替わるSFシューティングゲームです。ゲームは未来の5012年を舞台とし、主人公のナザル中尉が、巨大な異星生物パラサイトに飲み込まれたマリア姫を救出するため、戦闘装置を操縦して生物体内へと潜入し、息を呑むような内部での戦闘を繰り広げます。ゲーム全体で6つのステージが用意されており、「異星生物の内臓世界」をビジュアル背景として採用し、血なまぐさく独特なスタイルで、触手、胃壁、腐敗した細胞などの視覚的要素で満たされ、印象的です。プレイヤーは戦闘機を操縦し、複雑な有機体の中を駆け抜け、加速器、レーザー、ミサイル、シールドなどのさまざまな強化アイテムを拾って火力を高めます。しかし、ゲームは「一撃死」設定を採用しており、少しでも油断するとチェックポイントからやり直しとなり、難易度は非常に高いです。特に2面と6面では、敵の密集した弾幕が頻繁に現れ、判定も厳しいため、恐ろしいです。挑戦的ながらも、無限コンティニュー、豊富な武器システム、精巧に設計されたボス戦、そして魅力的な生物機関により、『アバドックス』は「体内戦闘」というテーマを最大限に活かし、FC末期に非常に個性的で、熱心なプレイヤーに愛されたシューティングの名作となりました。